ショップインフォジュエリー工房マイスター
〒157-0066 東京都世田谷区成城 2-36-8 成城エコーハイツ1F
TEL&FAX 03-3416-4085 kobo-meister@nifty.com
営業時間? 適当です 昼頃~深夜
夜は遅くまでおります。 大抵深夜まで。 19時~20時頃、 ブラインドを 下しますが、 作業はしており、 接客は可能です。 お電話で確認いただければ 幸いです。
定休日 水曜、祭日
小田急線成城学園前駅南口より徒歩2分ほどです。 |
工具
こだわっている工具、その一部をご紹介。
これだってモノが市販されていない場合、道具は自分で作るかカスタムします。 専門工具を知らない方からすると何じゃこれでしょう。
〇 リューター防塵作業ボックス
机でのリューター作業、主に研磨など。 これ、直だと研磨剤やらが飛散して自分や周囲が悲惨な事に。 それをカバーするBOXを自作。
こちらは30年前の起業時、 作業机にフィットする設計で自作したBOX、 修理しながら愛用、それもいまやボロボロ、そろそろ限界。 BOX殿、ご苦労さん。
仕事の合間に暇を作り新調。 アクリル専用工具はカッターと接着剤しか持ってない、 それでシコシコと手で作業。 結構な手間ながら、 あと数十年使用すると考えれば、 極力丁寧に作っておいた方が賢明。
側面下部は机の受け皿のアールに合わせてピッタリにカット。 曲線がニクイ。
底面は壊れやすいので特に頑丈に細工。 アクリル3mm板2枚重ね、梁も入れ補強。 全ての角という角はアクリル△三角棒を貼り、しつこいくらい丈夫に。 試しに座ってみてもビクともしない、GJ。
防塵リュータボックス令和バージョン完成。
〇 バフモーター
こちらも30年前にコンパクトにガワから自作。 モーターは私の使用状況に最適な非力型。 バフは一番の汚れ作業なので、設計は使い勝手より防塵優先。 飛散防止にガチガチにガード
私は研磨作業が苦手、苦痛って言う方が正しいか? それで研磨が極力短時間になる様、作品の下仕上げを入念に施します。 それでも最終研磨は必須。 新調して少しでも嫌いな研磨の心地をよくしよう。
ついでに、他に私が苦手なものがお酒とそれにまつわる全て。 もう40年近く一滴もクチにしていない・・。 どうしても馴染めなくて、 それならもう馴染まなくていいやと現在に至る。 価値観は人それぞれ、 私は健康、時間、それとお金を違う事に使いました。 40年前からソーバキュリアス、 ちなみに妻は酒豪です。
さてさて、これが長年使用のカバーをバラした状態。
ガワは掃除してそのまま、アクリルを上下新調。 モーターは予備に新品を一基キープしてあるけれど、 27年間全く壊れる気配なしなので継続して使用。 モーター殿にも感謝。
上面に付けていた前時代の蛍光灯を最新LEDバーライトに交換。 バフ、集塵、照明も連動するように自作(これは27年前から) 令和MC完成、綺麗になった。
〇 リューター
リューターは使用頻度が高い工具、 削り、磨き、穴あけ等、必須です。 私の愛用機はベルト駆動の昭和の遺物、 ずいぶん以前に生産終了しております。
こちらの2台、どちらも30年以上の選手ながら、 定期的にバラバラに分解してメンテしているのでいまだにピカピカ。 機械内部に溜まるカーボンをブロアーしとけば、 昭和時代のモーターは丈夫で壊れません。 流石ジャパンクオリティー。
なぜ、この骨董品を使い続けるか? それはトルクがあって、ハンドピース精度が抜群、 その他諸々、、 私が思うには良いところだらけなんですけど、 場所をとり、消耗品が多くメンテも面倒なので、一般的には非効率なのでしょう、 マニュアル車がオートマ車に代わった様に。
現代の箱型機も所有しています。 やはりベルト駆動の方が好き。
困るのが、生産中止リューターの消耗パーツが入手できない事。 まずはリューターポイントを噛ませるハンドピース、 しかし、オークションをみているとデッドストックが稀に出品されます。 極上か未使用品だけ狙います。
ジャーン、全て絶好調の状態のハンドピース。
これはハンドピース内部のパーツ、コレクトチャック。 リューターポイントを噛んで締める消耗パーツ、 長期使用を続けると右の様に摩耗が起こり機能しなくなる。 それでこいつもストック、ストック&ストック。 これも生産中止品。
こちらは備蓄分の駆動用ベルトとカーボン。
あと40年分継続して探す・・。 (もう足りてる気もするが・・)
そもそも、よりクオリティーの高い作品にしたいからの 良い工具入手。 好みだから使い続けたいベルト駆動、 高性能ハンドピースの機能美に魅せられ、 デッドストックは売ってないモノを手に入れる快感、 等々、工具収集が趣味化、 日々工具が増え続け。 手段の目的化となっている自覚・・・。 厄介な性分。
今まで何度も 気持ちが揺蕩う事はありました・・。
もうストックパーツだらけで、 こち亀のエピソードになりそう。
〇 ピンセット
ピンセットは消耗品。 定期的に新品に入れ替えます。 しかしこの3本だけは別・・・。
この3本はスイスFONTAX社の製品、 ロー付けに使っています。 耐酸性、耐火性、耐摩耗性、耐腐食性ともに申し分なし。 1番上の1本は駆け出しの頃から、 ほぼ毎日40年近く使用しています。 それでもいまだ現役バリバリ。
そんなFONTAX社が自主廃業と聞き、 最後にと中と下の2本を入手しました。 下は同じ品のショートバージョン、 上と中は同じ製品です。 40年でこれだけすり減りました、 と言うか、これしか減らなかった・・。
〇 BERGEON
好きなメーカー、 スイス時計工具の老舗、ベルジョン社。 これの用途の説明は長くなるので割愛。
これらも長年の付き合い。 価格は高いけれど品質も高く、 金属の素材が非常に良質。
〇 ノギス
作業の必須アイテム、ノギスも消耗品。 毎日使うからガタがきて先端がヘタる。 計測は重要なので小数点2桁目が微妙にズレた気がしたら交換。 これは工具の質が悪い訳ではなく私の酷使が原因。
2000年以降は老眼からデジタルに移行。 もう何本かあったけれど、人に譲って残りはこれだけ。 ノギスには特に拘りはなく、 安心のMITUTOYOのプレーンな製品ばかり愛用しています。
数年でこのヤレ方。 上の写真、電池蓋の爪が折れたので自作してあります。
〇 Aeron Chair SizeB Black
工具ではなく椅子。 いまやポピュラーなハーマンミラーのアーロンチェア、 こいつも長い付き合い、工房開店時99年の夏に入手。 当時は変わったデザインの椅子だな程度の知識で購入。 しかし、使ってみたら常に前傾気味の私の作業姿勢にマッチ。
しかししかし、これもメンテが必須でした。 ペリクルと呼ばれるメッシュが破れる。 これも私の酷使が原因。 1日15時間、300日稼働、 年に4500時間も座ってりゃ数年で擦り切れるのも無理はなし、 ・・と思います。 焼けた地金を落として貫通したこともあったっけ・・。 参考に体重は65Kg。
現在のアーロンは購入後12年の長期保証、 その間の修理は無料らしい。 うちのアーロン、初めて座面が破れたのが購入から5年目の2004年。 正規品ながら当時保証はなく有料修理、それがお高い。 それで、自分で直すからパーツだけ売って欲しいと ハーマン社に頼んだところ、 当社以外でのメンテは危険だから パーツのみの販売はダメですと断られる。 (それから20年近く経ったので、現在の日本ハーマン社の方針は知りません)
日本で買えないなら生産国アメリカから取り寄せりゃぁいいと、 それからは個人輸入。
以後、座面4回、背面2回、交換。 定期的にバラバラにしてのメンテも行っています。 (けっこう埃がたまる) 新品に買い替えた方が絶対に得とは思いますけど、 これも性分で止められない。
本国では全パーツ、バラで入手可能。 さすが自由の国。
焼けた地金を落としたりのアクシデントが無ければ、 データーから私の場合、座面はだいたい5年(着座使用2万時間)、 背面は10年(4万時間)の耐久感覚。 現在はペリクルは破れる前提でパーツをストックしてあります。 もう性分だから仕方がない。
基本アーロンは丈夫です。 色々なパーツを交換しながらもいまだ健在。 やや前傾の位置でポジションを固定して、 リクライニングなんか使った事が無い。 足をのせる部分のエンボス塗装は剥げてツルツルのピカピカ。 入手から23年、一脚のアーロンに10万時間座り続けた男。 非公認ながら、ギネス記録なのではないかって思います。
〇 エンドレスロープ
モーター駆動用のロープ、 特殊なポリウレタンコードで コンベアなどを駆動させるモノがあると知り、 一番丈夫という、スイスのHabasit製を入手してみた。
コードは溶着しなければならず、 専用工具はお高い、 手持ち溶着だとブレる、 キチンと付けないと強度が出ない、 要はコードを一直線にホールド出来て スライドさせるガイドがあればよい、 そこで余った木とアクリルでこんなのを作ってみた。
試してみる。
溶着にはWAX用のペン、ナイフ形のアタッチメントを使用。
接点を溶かした時に気泡が入ると強度不足で切れてしまう。 溶解温度を変えたり、アタッチメントを極細に変えたり、 WAXの気泡を抜く時の要領を応用、 何度か試行錯誤してみて無事成功、 慣れたら簡単。
ペットボトル4Lをぶら下げてチェック、 10分経っても問題なし、 溶けた余分をニッパで切って完成。
滑らかで動作良好、 メッチャ丈夫で適度にしなやか、これイイゎ。
〇 糸のこ直線切断ガイド
糸ノコで地金を切る時肝に心なのは 曲がらずに一直線、断面は垂直、 それを手早くこなす為のガイド、 あったら便利かなと思い作ってみた。
ホムセンでみつけてきた適当なステン板、 それを平面研磨機でキッチリと直角に面出し、 すり板に切れ目を入れ準備完了。
隙間は0.5mm、JBウエルドの強力エポキシで接着。
エポキシ完全硬化後、洋白を試し切りしてみる。
気を張らなくてもパッと素早く切れて意外と使える。 応用編も作ってみるか。
〇レーザー溶接機
ハイテク工具。 新しいデザイン、不可能な加工を実現出来るようになりました。 クルマと変わらない価格ながら私にはクルマより価値がある。
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